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学校教育と発達心理

問題行動の原因

問題行動ばかりに焦点があたり、問題行動を引き起こした要因についてはあまり認められていないような感じです。

確かに「問題」があることであれば、直ちに求められるのは「改善」であり、問題の原因を考えることについては「改善」のためにあるにすぎない、と考えられる風潮だと思います。

極端なレースを除いては、問題行動は急に起こるのではなく、日々の積み重ねから、じわじわと侵食され、ダムの決壊のように、小さな穴が開くことが引き金となり、起こるのだと考えています。

一見すると突然起こったように見えるので、直前の行動が原因じゃないか、などなりますが、多くの場合はそうではありません。

要は、日頃の生活が既に問題であって、それらは急に改善しても「積み重なっていない」ため、すぐには、結果は良くならないと言えます。

発達心理的な解釈

発達心理学では脳の成熟状態に対し、その脳が理解できないことやその脳の持ち主が行動出来ないことを周り(親・教師・保育士など)が要求することによって、かえってその子を追い込むことになります。

多くの場合は子どもが対象でありますので、その脳が理解できないことを押し付けられた反動として、過度な反抗、衝動的な言動(キレる)、不安や鬱などのメンタル不調を助長する流れになります。

学校教育は脳の発達をある程度研究、理解して適切な年齢に合ったプログラムを組み、それらを基に学習や運動を教えていますが、万人が万人同じな訳がありません。

直感的にデザインが得意な子がいれば、算数が得意な子、感情を読み取るのが得意な子など、それぞれ得意・苦手な感じで「人それぞれのタイプ(脳の発達成熟度合いが違う人たち)」がいます。

このように書くと、脳の発達度合い、成熟度合いが遅い方が間違っている、と言うように捉えられますが、速度は本当に人それぞれです。また、早ければいい、遅ければいいというモノでもなく、この違いを理解することが良いとだけ言えます。

ゴールはどこか?

早くても、ゴールが早く、その先に進めない子もいれば、遅くてもゴールがほぼ無く、常に進化している子もいます。

先に進めない子も、きっかけがあればどんどん進化していきます。

要するに「通常範囲」と呼ばれる脳の発達をしていない子に、「通常範囲」の子どもと同じレベルを要求することは学習効果も薄く、さらに将来的な問題行動を引き起こす可能性もある訳です。

「通常」以外が「異常」となりえるのではなく、もう1つ「20年スパン」という期間や「時期」という視野も持たなければなりません。

現時点で通常とされている、ものから外れているからと言って、将来的に外れたままということも少ないのです。

例えば、学校の期末テストが悪くても、3年後の入試ではトップ成績を収める人もいるでしょうし、社会に出てその才能を開花させる人も多くいます。

何かのデータでは、経営者の半分くらいは大学などの教育は受けていないとも言われておりました。(うろ覚えですいません・・・。)

文字面だと、理想論になりますが、子どもの脳の発達レベルや成熟段階に沿った学習や運動を追って行くことが大切です。

甘やかしか適切か

ある人にこれらを説明すると、甘やかしであるとか逆に子どもがダメになるというような意見を主張されました。

時にはメンタル的に厳しくすることも必要だと考えますが、それは理解されていない感覚的なもので行って良いものではなく、きちんと発達レベルを理解した上で、敢えて行う、さらにそれらの行動に対して、きちんとフォローを行うことが前提です。

教えるとは相手にその行動を引き起こすということのためのプロセスではなく、相手のことを知ることがスタートになります。

「なぜ、この子は言うことを聞かないのか」よりも「どのような思考回路で、それらを作り上げたものは何なのか」と本人にも気付かせるような教育が今後主流になることは間違いありません。

その時に私たち自身が私たち自身のことも知らないと、バイアスと呼ばれる自分自身の思い込みに流されてしまいます。

人には感情があるので、「理解」していても流されることがありますが、せめて「理解」することで、歯止めが効く仕組みを作ることが重要です。

 

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