気持ちは何処から?
「悲しくなる」という言葉を声に出して言ったことがある人っていますか?
「きれいな風景」って言葉を声に出して言ったことがある人いますか?
最初の「悲しくなる」というより「きれいな風景」という言葉を声に出して言ったことがある人の方が多いと思います。
子どもは結構素直に言うんですね。
ウチの子も時々言ってます。
感情語句
感情語句というものがあります。
「嬉しい」「楽しい」「悲しい」「寂しい」などなどと言われるものです。
大人になるにつれて素直に表現出来なくなるような気がしますが、私だけですかね。
心理学を突き詰めていくといつの間にやら脳科学にいったり、脳科学から一般的にスピリチュアルと呼ばれる不思議な学問に入っていたりすることがあります。
悲しくなる、とか、きれいな風景って特に誰に教わったものでもなく、なんとなく私たちがこころに感じるものです。
感情ってやっぱり心からくるんですよね、、、と結論を出してもいいのですが、もう一個掘り下げて、心ってどこから来るのかな、と考えた時にはどこだと思いますか?
こころは何処から?
ちなみに古代ギリシャ時代のヒポクラテスやプラトンは心は脳にある、と考え、心に手を置いてと言うと頭に手を置きます。
アリストテレスは心は心臓にあると考え、当時は胸に手を置くことが主流だったとされています。
あなたはどちら派ですか?
別に頭でも旨でもなくて、お腹とか足とかでもいいんです。
スピリチュアルの話も冒頭に出てきたので、ついでに魂という概念でお伝えするならば、プラトンは魂を3分説として、理性は頭に、意志は胸に、欲望は腹にと考えていたようです。
私は心は心臓ではなく、脳だと考えるほうなので頭に手を置いて考えますね。
こころは脳に
どちらでもいいと思いますが、脳が心に影響を与えていることは大多数の人の指示を得られると思います。
逆に考える人もいるとは思うのですが、何かしらの影響を及ぼし合っているとはいえるでしょう。
では、脳を理解していくことが、心を理解することにもつながっていきます。
実験
ローゼンツバイクらによる実験でネズミを使った実験があります。
ネズミを以下の3グループに分けます。
1.ネズミを通常環境に入れて飼育する
2.1匹で飼育する
3.複数のネズミとおもちゃがたくさんある状況下で飼育する。
この結果、3の複数のネズミがおり、おもちゃがある環境下で飼育されたネズミの脳が一番重かったというものです。
したがって、刺激のある状況下において脳は発達するという結論を出すことができます。(そのまま人間に応用してもいいかは考え物ですが・・・)
私達の子どもの頃
私たちが子どもの頃は遊びというと、限られた物で組み合わせたり、補い合ったりして遊んでおりました。
今は時代も進み、パソコンやTV、YouTubeなどで子ども達は遊んでいます。
「刺激」と考えられるもので言えば、実は、今よりも昔の方が多くありました。
TVゲームやPCなどは実は慣れが早く、脳に対しての刺激が少ないのです。
このことを裏付けるように、昨今の子ども達の脳の機能は若干低下気味というデータもあります。
子どもと脳に関しての詳細は最下部に参照のページのリンクを貼らせていただきました。
P.Cやゲームだけではありません。
早期教育が良いのか?
親になって分かったのですが、早期教育が良いとされている風潮もあります。
ウチの子はもう話せる、
ウチの子はもう歩ける、
ウチの子は計算ができる、などなど。
親としての立場が良いとかではなく、そもそも子ども達にとって勉強の大切さや意味がよく分からない内から、そのような教育を施しているのは刺激というより、ストレスになります。
(ストレスも刺激なのですが、ここではあまり良くないモノというイメージでこの言葉を使っています)
心の働きと脳の働きは関連しているので、こころのことを理解するためには脳の背景をすることが大切です。
適度な刺激と環境、そしてその人の個性。
行動で分かった気にならず、背景や体験を理解することが心理学や脳科学を学ぶ第一歩目です。
脳を豊かにし、こころを豊かにし、一度きりの人生を楽しみ、私たちの一生懸命な姿や頑張っている姿を子どもが観ることで、より、一生懸命な社会、そして、楽しみ尽くせる生活を送りたいですね。
参照リンク先→→
https://jp.glico.com/boshi/futaba/no78/con01_02.htm
過去ブログ↓
関連Podcast↓↓