子育て心理学

「私」は「私」という2歳

世界にもある

私のところはもう過ぎたのですが、世間には子どもが2歳頃に「イヤイヤ期」と呼ばれるものがあると聞きます。

時期的にも第一次反抗期です。

何をやっても「イヤ」というから、そのような名前が付いたのでしょう。

日本だけではなく、世界的に子どもを見ても2歳頃は子育てがちょっとそれまでより難しいとされています。

私だけじゃない、って知ると人は安心感を持つのでこの辺は安心ですね。

安心したからと言って手がかからなくなる、というものではありませんが(笑)。

イヤイヤ期の解明

イヤイヤ期を解明するにはまず、自己意識の発達について知る必要があります。

自己という言葉1つとっても様々な捉え方がありますが、ここでは対象としての自己とします。

実は生まれたばかりの赤ちゃんには自己はありません。

手や足も「自己」ではないのです。

なんだコレ?として口に運んで確かめるという感じですね。

発達心理学で有名な実験でルージュテストというものがあります。

やり方は簡単。乳幼児を対象にして、鼻に口紅をつけます。そして、乳幼児の前にを置きます。

すると、乳幼児は鏡を見せられても笑ったり、まるで他人のような反応をします。

およそ生後18ヶ月以降くらいで鏡というものを認識して、自分の鼻の口紅を取ろうとしたりする仕草が見られます。

これが「対象としての自己」の確立の一歩目でしょう。

ルージュテスト以外にも写真や動画など見せると、これが僕だ、私だ!という主張をします。

ここまでくると、完璧に「自己」を分かっていますよね。

ちなみに、この段階ではまだ時間軸の認識はできません。

昨日あったできごとを「今」起こっているように感じたり、未来の予定を「今」体験したり、というような感じです。

この時間軸が形成されるのは大体3歳以降4歳くらいでしょう。

そして、この自己意識が発達すると次に感情も発達します。実は感情も生まれた時は、興奮状態のみです。そして、3ヶ月頃までは「快・不快」のみです。

それ以降に、怒り、嫌悪、恐れ、喜びなどの感情、さらに羨望、羞恥などの感情が生まれていきます。

この自己意識と、感情の芽生えが育つ頃がちょうど2歳頃なのです。

自己の発達、感情の発達

今までは親に依存するしかありませんでしたが、「自己」が生まれ、意志や主体性を獲得主張することによって、自身の感情をとりあえず表現します。

不快感情(怒り、恐れ、哀しみなど)を避けるために、あるいは快感情(喜び、楽しみなど)を獲得するために、親に抗議したりします。

その抗議の仕方が「イヤイヤ期」とされているものなのです。

つまり、イヤイヤ期は、自己の欲求や意思を主張するものであり、今後発達していくであろう自己抑制の前触れなのです。

ただ、理解していてもイライラはします。

遊びたいおもちゃで遊べないとあらゆる手を使って自己主張を通そうとします。

その様は育てているとイラッとはするものです。

無理矢理行動を制しても、説明をしながらしつけても、どちらでもいいのですが、子どもの中に規範や規則を内面化させたいのであれば説明的しつけがよいとされています。

・・・でも、イライラしますので、ついつい、無理やり行動を抑制しがちです。

そんな時もあっていいと思います。

~べき、とか~でないとダメは一般論であって我が子には当てはまりません。

人それぞれの特徴も見ていないのに、ネットの情報で~すべき、として、そこに寄せるのもキツイでしょう。

まずは目の前の子どもを一人の人間として観ます。

そして、自己主張を始めたぞ、・・・自己主張が下手くそ過ぎる( ´艸`)。

そんなことでは要望を叶えるのは今後難しいぞ(笑)。

というような、一歩私たちが大人な視点で見ていきましょう。

「私」は「私」です。

あまりにべったりだと今度、子育てが終わる頃に空の巣症候群になってしまいます。

適切な距離感、そして、たくさんの笑顔でかかわりましょう!

 

過去ブログ(今回の参照)

イライラしてもOK!

子育ては自己犠牲?

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