ビジネスを始めようとしたときに、必要なものは商品とお客さんです。そして、最も重要なのはお客さんです。お客さんを集めることを集客と言いますが、この集客を行うとすると、ネットで調べると色々な方法があります。SEOやマーケティングなどどこに力を入れていいか分からないですよね。その中で今回フォーカスするのがファンづくりマーケティング。自分たちのことを知ってもらい、サービスを買ってもらい、そして、好きになってもらい、ファンになってもらうというマーケティング手法を総じてファンマーケティングと言います。一見理にかなった集客方法で、ビジネスを安定、発展させるには合っているような方法ですが、これ、実は心理学から見ると落とし穴があるのです。あなたは大丈夫ですか?
1.ファンづくりはあなたのためではない
まず出発点として考えないといけないのが、ファンづくりをしようと思った時点で、そのファンづくりはあなたのためになっているということです。誰が自己中心的な人のファンになるのか、と問われるとどうですか?誰もファンにならないんじゃないでしょうか。
私のことを好きでいてくれるなら、あなたにとっても良いことをしますよ、という姿勢になってしまうと、ファンづくりという言葉が適切ではないことが分かります。ビジネスをする以上、ファンになってくれるのはとてもありがたいことです。私は以前バンドを組んでいましたが、お客さんを喜ばせようとした結果、ファンになってくれるという構図でした。決してファンを作ろうと思ってバンドを始めたわけではありません。もちろんファンを作るぞ、という目的で始められた方もいると思います。しかし、出発点が違うだけで結果が違います。ファンはあなたのものではなく、ありがたい人でしかありません。
ファンづくりマインドが強すぎると、別のバンドの方が私たちのファンになったときに、別のバンドの方は裏切りやがって、というスタンスになります。ファンを求めた結果、摩擦が生まれるんです。そうはなりたくないですよね。
求めるのはあくまでも、どうやったら喜ぶか、という視点だけであり、それが届かなかったら、あるいは、一度ファンになったのに別のサービスを利用したからといって、ファンを責めるのは間違いです。なので、最初の姿勢は、自分たちをどこまで高められるか、という姿勢から入ります。
私のことを好きでいてくれるなら、あなたにとっても良いことをしますよ、という姿勢になってしまうと、ファンづくりという言葉が適切ではないことが分かります。ビジネスをする以上、ファンになってくれるのはとてもありがたいことです。私は以前バンドを組んでいましたが、お客さんを喜ばせようとした結果、ファンになってくれるという構図でした。決してファンを作ろうと思ってバンドを始めたわけではありません。もちろんファンを作るぞ、という目的で始められた方もいると思います。しかし、出発点が違うだけで結果が違います。ファンはあなたのものではなく、ありがたい人でしかありません。
ファンづくりマインドが強すぎると、別のバンドの方が私たちのファンになったときに、別のバンドの方は裏切りやがって、というスタンスになります。ファンを求めた結果、摩擦が生まれるんです。そうはなりたくないですよね。
求めるのはあくまでも、どうやったら喜ぶか、という視点だけであり、それが届かなかったら、あるいは、一度ファンになったのに別のサービスを利用したからといって、ファンを責めるのは間違いです。なので、最初の姿勢は、自分たちをどこまで高められるか、という姿勢から入ります。
2.何のためのファンづくりか
とは言え、BtoF(ビジネスtoファン)というファン化させるビジネス型が有効なのも事実です。なぜならば、同じもので、同じ価格であれば、人は自分の好きな人からサービスを購入するからです。つまり「お客さんに気に入られていればビジネスにおいては優位性を獲得する」ということになります。信頼され、共感され、ファンになる、という構図も言われているように、ファンの前提には「信頼」があります。ここが重要なポイントです。あなたはどのような人を信頼しますか。信頼の構図として次の公式が成り立ちます。
Know(認知性)+Like(好意性)+Authority(権威性)=Belief(信頼)
となります。
信頼はまず相手に知られなければいけません。これは分かりますよね。知らない人のことを信頼しようというのはなかなかハードルが高いです。そして次に好きであること。知っている人でも、あなたのことを「嫌悪感」で知っていると信頼からは遠ざかります。最後に権威性。いくらあなたのことを知っていて、好きだったとしても、まるで(あなたにとって)権威がない人であれば信頼よりも、ただの良い人、ということになります。この他にも信頼、という点でいくと接触頻度や相手の問題解決能力などがあると思いますが、単純にK+L+A=Bということでまとめておきます。
そしてこの信頼をされる人間になるということは自分のコントロール、つまり自分力を高める必要があります。
小さな約束は守る、言ったことは守る、相手のせいにしない、過ちをきちんと受け容れる、といった小さなことの積み重ねが自分力を高めることにつながっていきます。つまり、ファンづくりは自分のためという前項で説明した逆の発想にも着地します。
Know(認知性)+Like(好意性)+Authority(権威性)=Belief(信頼)
となります。
信頼はまず相手に知られなければいけません。これは分かりますよね。知らない人のことを信頼しようというのはなかなかハードルが高いです。そして次に好きであること。知っている人でも、あなたのことを「嫌悪感」で知っていると信頼からは遠ざかります。最後に権威性。いくらあなたのことを知っていて、好きだったとしても、まるで(あなたにとって)権威がない人であれば信頼よりも、ただの良い人、ということになります。この他にも信頼、という点でいくと接触頻度や相手の問題解決能力などがあると思いますが、単純にK+L+A=Bということでまとめておきます。
そしてこの信頼をされる人間になるということは自分のコントロール、つまり自分力を高める必要があります。
小さな約束は守る、言ったことは守る、相手のせいにしない、過ちをきちんと受け容れる、といった小さなことの積み重ねが自分力を高めることにつながっていきます。つまり、ファンづくりは自分のためという前項で説明した逆の発想にも着地します。
3.ファンづくりがもたらす悲劇
このファンづくりを自分のためにするとそもそものファンづくりから外れてしまい、ファンづくりのために信頼性を高めようとすると、結局自分のためにしている、という矛盾がファンづくりがもたらす悲劇になります。しかし、ここに面白さがあります。
私たちは何か目的のために行動しますが、その目的の意味や理由を考えていくと大抵において、矛盾があることに気付きます。しかし、その矛盾こそ成長し、周りの人を自然と集める力の元となります。
もともと矛盾とは「この矛は世界最強だ、どんなものも貫き通せる」という主張と「この盾は世界最強だ、どんなものからも守り通せる」という主張が同時になされたときに、片一方が嘘をついている、というような意味合いで、2つのことが同時に成り立たないことを指します。ファンづくりは相手のためと自分のためという矛盾をはらんでいますので、同時には成り立ちません。
ここで、大切なことはどちらかが大切なのではなく、お互いに関係しあう関係であるということです。
例えば、私たちが私たち自身のためにより良くなれば、(人間的に成長すれば)、相手にとってはより安心した存在になるでしょう。また、相手も私たちの近くにいると、私たちから、より安心感を得たり、ビジネス上では良いサービスや商品などを提供されるので、もっと応援されていきます。つまり、ファンづくりとはお互いのためである、というものが基本です。
そして、悲劇ということが起こるのは実は順番が違う点です。最終的にはお互いのためになるんですが、順番を間違えると悲劇になります。まず最初は、ファンを作ろうとしないこと。あくまでも、私たち自身を高めるということ。高めるとはいっても、大変な無理をすることではありません。成長には一定の負荷(ストレス)が必要ですが、負荷が重すぎると、そのことを継続するとなったときに、周りの応援を裏切ることになります。
例えば、虐待防止の活動をしております、と宣言し、やっていた後で裏で本当は子どもに対して暴力的な子育てをしている、となったら一気に離れていきますよね。無理なく、私たち自身を高めていくことを最初に始めましょう。次に、きちんと周りの人の応援をすること。私たち自身を高めることを「活動」として行うと、周りの方から応援されるようになります。少なくとも周りの人からの反応が変わってきます。その中で、どれだけ、周りの人に貢献できるか、という点が重要になります。自身を高め、周りへの礼も尽くす、この順番が大切です。その結果、ファンとなる人も出てくる、この構図でなければなりません。なので「ファンづくり」ではなく正確には「いつの間にかファンがいた」という言葉の方が正確でしょう。
私たちは何か目的のために行動しますが、その目的の意味や理由を考えていくと大抵において、矛盾があることに気付きます。しかし、その矛盾こそ成長し、周りの人を自然と集める力の元となります。
もともと矛盾とは「この矛は世界最強だ、どんなものも貫き通せる」という主張と「この盾は世界最強だ、どんなものからも守り通せる」という主張が同時になされたときに、片一方が嘘をついている、というような意味合いで、2つのことが同時に成り立たないことを指します。ファンづくりは相手のためと自分のためという矛盾をはらんでいますので、同時には成り立ちません。
ここで、大切なことはどちらかが大切なのではなく、お互いに関係しあう関係であるということです。
例えば、私たちが私たち自身のためにより良くなれば、(人間的に成長すれば)、相手にとってはより安心した存在になるでしょう。また、相手も私たちの近くにいると、私たちから、より安心感を得たり、ビジネス上では良いサービスや商品などを提供されるので、もっと応援されていきます。つまり、ファンづくりとはお互いのためである、というものが基本です。
そして、悲劇ということが起こるのは実は順番が違う点です。最終的にはお互いのためになるんですが、順番を間違えると悲劇になります。まず最初は、ファンを作ろうとしないこと。あくまでも、私たち自身を高めるということ。高めるとはいっても、大変な無理をすることではありません。成長には一定の負荷(ストレス)が必要ですが、負荷が重すぎると、そのことを継続するとなったときに、周りの応援を裏切ることになります。
例えば、虐待防止の活動をしております、と宣言し、やっていた後で裏で本当は子どもに対して暴力的な子育てをしている、となったら一気に離れていきますよね。無理なく、私たち自身を高めていくことを最初に始めましょう。次に、きちんと周りの人の応援をすること。私たち自身を高めることを「活動」として行うと、周りの方から応援されるようになります。少なくとも周りの人からの反応が変わってきます。その中で、どれだけ、周りの人に貢献できるか、という点が重要になります。自身を高め、周りへの礼も尽くす、この順番が大切です。その結果、ファンとなる人も出てくる、この構図でなければなりません。なので「ファンづくり」ではなく正確には「いつの間にかファンがいた」という言葉の方が正確でしょう。
4.やり方とあり方と将来性
ここまでの話で、基本的のやり方は
1.理想とする自分像(自分が好きな自分)を明確にする
2.理想とする自分になるように行動する
3.周りに対しての敬意をカタチにして、伝えていく
4.いつの間にやらファンがいる
5.ファンと共に成長する環境を意識していく
この手順がやり方としての「いつの間にかファンがいた」というものになります。そして大切なのは、これをやる私たち自身の在り方です。どのようなやり方も、どのような人がやるか、という人間性が重要になります。少なくとも「ファンがつけば自分のビジネスが上手くいくんだ」と思って、ファンづくりをしようとしている人にはファンがついたとしても、すぐに離れていったり、離れた時にいちいち気にしてメンタル的に病んだりしてしまいます。一番大事なことは「私たちが私たち自身のことを好きでいれるか」という点になります。
この姿勢であれば、少なくともメンタル的に病むことはありません。次に大事なことが、周りに対して敬意を払うこと。自分の事だけ考えている人にも当然ファンはつきません。心からの感謝や心からの敬意というのは自然と伝わるものです。まずは自分を満たし、そして、その自分を育んでくれた周りにも感謝が出来るようになると、自然とファンと呼ばれる人が周りにつきます。
この流れでいくと世の中はより良い人、より良いサービスで溢れる世界になっていきます。利他的な思考、利己的な思考を共存させるこの矛盾をあたたかい目線で包み込むというのがこれからの社会につながっていくことになります。
1.理想とする自分像(自分が好きな自分)を明確にする
2.理想とする自分になるように行動する
3.周りに対しての敬意をカタチにして、伝えていく
4.いつの間にやらファンがいる
5.ファンと共に成長する環境を意識していく
この手順がやり方としての「いつの間にかファンがいた」というものになります。そして大切なのは、これをやる私たち自身の在り方です。どのようなやり方も、どのような人がやるか、という人間性が重要になります。少なくとも「ファンがつけば自分のビジネスが上手くいくんだ」と思って、ファンづくりをしようとしている人にはファンがついたとしても、すぐに離れていったり、離れた時にいちいち気にしてメンタル的に病んだりしてしまいます。一番大事なことは「私たちが私たち自身のことを好きでいれるか」という点になります。
この姿勢であれば、少なくともメンタル的に病むことはありません。次に大事なことが、周りに対して敬意を払うこと。自分の事だけ考えている人にも当然ファンはつきません。心からの感謝や心からの敬意というのは自然と伝わるものです。まずは自分を満たし、そして、その自分を育んでくれた周りにも感謝が出来るようになると、自然とファンと呼ばれる人が周りにつきます。
この流れでいくと世の中はより良い人、より良いサービスで溢れる世界になっていきます。利他的な思考、利己的な思考を共存させるこの矛盾をあたたかい目線で包み込むというのがこれからの社会につながっていくことになります。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか?ファンづくりを「ただファンを作る」という目的で始めてしまうと違う感じに進む理由が分かったのではないでしょうか?最近では目的と手段が入れ替わっているケースも多々あります。このファンづくりというものも目的と手段が入れ替わったものです。目的は世の中や相手にとって良いことをする、その手段の一つがファンを作って伝えていくというものです。目的がファンづくりになってしまうと本末転倒です。良いことをする、喜ばれるものを提供し続ける、その結果、ファンができるというのが自然な流れです。ファンを作ることが目的なあまり、自分を偽ったり、人の目を気にし過ぎたりすると、窮屈になり結局、誰のためのファンづくりか分からなくなりますね。まずは、私たち自身を高めるようにしていきませんか?