本日は私が心理学と出会い、どのように活用して、どんな変化をしてきたのかを書いておきたいと思います。もともと心理学に興味はありましたが、どのような学問で、どのように活かせるかは全く分かりませんでした。
出会いは本当に何も考えておりませんでした。
何となく役に立ちそうだな、何となくカッコいい感じがするな、という簡単な動機から学び始めました。人の心理はそんなに簡単なはずはない、という想いもありましたが、同時に人の心理が分かるようになると今よりも生きやすくなるのではないか、人に安心されるようになるのではないか、と考え、漠然と大学の頃から心理学を学んではいました。
当時の心理学の学び方はユング、フロイトが中心でよくある心理学が誕生した話などの歴史や、よく聞くスタンフォード大学のフィリップ・ジンバルドー監修の監獄実験(囚人と看守に分けると今まで仲良かった人達でも役割通りに怯えたり、性格まできつくなるという実験結果 ※だいぶ簡略化しています)などを学んでいました。
知識としては面白かったですが、特に私の何が変わったわけでもありませんでした。
子どもの頃の世界観(身長的な視点の低さ)で物事を見ることは、もう忘れて思い出せませんし、そもそも、自分自身の変化は自分自身では気付かないことが多いのですが、人から変わったと言われるようになったので、心理学は人に知識の側面から影響を与えるのだと思います。
そこで、今回は簡単ではありますが、心理学を学んで変わる人の特徴と変わらない人の特徴を羅列していこうと思います。
1.自分に使う人

例えば、心理学の授業で、人は環境が変わると感じ方が変わり、性格まで変わると習ったとします。そうすると、環境を変えるために、付き合う人を変えたり、話す言葉を意図的に変えたり、自分で使おうとします。しっかりと内観(自分を見直し)し、今、自分がどのような環境にいて、どのような言葉を使っているか、などを知った上で、変えていきます。
例えば、私自身の経験で言うと、当時付き合っている彼女と分かれそうだったので、もう別れてみたり、住む家を変えてみたり、毎日のように会っていた友人と会わなくなったりしました。
そして、今まで話したことが無いような人に話かけ、言葉も「俺」から「僕」と一人称を変えたり、よく言われる「でも」「だって」という言葉を使わなくなり、視点を過去ではなく、今から先のことを中心とした話題に変えました。
そうすると、その環境に慣れてしまい、以前の友人とはたまに会うのですが、話す内容も違ってきているので、何か違うな、という違和感が出てきます。
しかし、以前よりは確実に生きやすくなった気がします。与えられた環境で不自由なく生活をしていましたが、自分で選んだ環境なので、より快適に、自分の価値観にあった生活が出来るようになったのです。
そこで一つ目は「自分に心理学を使える人」となります。
2.相手を観察する人

心理学は相手が、どのように感じているか、どのように心のバランスをとっているか、目に見えないものを感じるための学問です。往々にして目に見えないものはなかなか信じられません。
しかし、それが信じられるようになるのは、心理学という知識によってのみです。私は心理学を学び、相手の変化に気付くようになりました。もちろん普段から興味を持って相手を観察しなければ、変化には気付きません。変化した時には手遅れなのです。「普段」という「変わらない日常」を感じることが出来るからこそ「変わってしまった非日常」にいち早く気付き、対処できるのです。
知識としてだけ心理学を覚えている人は「観察」を続けません。その覚えた知識が合ってるか、間違っているかのみに意識が向いているため、「使って」はいないのです。
心理学が役に立つ人の特徴としては、興味を持って観察が出来る人、または、人の行動からこころを考えることが好きな人が当てはまります。
3.誰かに知識と体験を伝える人

今までは自分に使ってみて、相手を観察してみて、というステップを踏んできましたが、その体験したことと知識をセットにして人に伝える人が心理学を活用できる人です。もちろん2つだけの人も良いですが、せっかくなら、その学び、経験したことを自分の言葉として伝えることで、より強固な変化となります。
人は自分の言葉で自分を形作る習性があります。私は話すのが上手、と思っていたり、言い続けたりしていると、その通りになるように話し方を練習したり、表現方法を付け加えたり、人と話す機会を作っていきます。
学び、経験したのであれば、人に伝えていく、そうすることでより変化を確固たるものにしていく人は、心理学をただの知識から、考え方まで変えて、性格を変えて、行動を変えて、結果的に、環境さえも変わっていくことがあります。
4.まとめ

心理学をまず覚えるのではなく、使おうとしなければ、何も変化はありません。使うために覚えようという順番であり、まずは覚えてから使おうという状態の人はまだ、学ぶ時期ではないかもしれません。
そして、どう使おう、それが分からない、という人は、まず何でもいいので、人間関係を改善しよう、どのような人間関係であったらいいかな、ということを「言語化」することから始めてください。
心理学を学ぶ目的を決めることから、学びはスタートします。
学びには2種類あります。
ジャストイン・ケース(その時が来たら使う学び)
ジャストイン・タイム(今必要だから使う学び)
心理学は確実にジャストインタイムの学びです。
是非、変わりたい、今なら行ける、と思った人は思い切って行動を変えることから始めてみてください。
まずは言語化で整理する時間をもちませんか?