生きていて「超えられない課題はない」という人がいます。私が学生の頃、私にとっては結構ツラい体験をしたのですが、その時に勤めていたバイトの先輩(とは言っても年下)から言われた言葉に「『神様は乗り越えられない試練は与えない』という言葉がある」と教えられました。
当時は神様なんかまったく信じていなく、「祈るものしか信じない神なんて、神じゃない」というスタンスだったのですが、その言葉には軽く救われたことを覚えています。しばらくして心理学というものを毎日のように学んでいると似たようなことを言っているという心理学者に出会いました。それが「意味の心理学」と言われるビクトール・フランクルです。人間は意味を持つことに対してはどんな苦難でも乗り越えられるというもの。当時の言葉が思い出されたので、もし、今どうしようもない現実につぶされようとしている人がいれば、参考になればと思います。
1.ツラい現実

私たちにとってつらい現実とはなんでしょう。人それぞれ違うのは当然で、そこに正解・不正解はありません。それは私たち自身が一番わかっていることなのですが、そこに周囲の人の意見や考え方が入ってきて、こんなことで悩むのはやっぱり自分がダメなんだ、みたいに思うことがあります。そのように考え出すともっときつくなりますので、私たちの痛み、つらさは他人には同じようには理解できない、ということを知っておきましょう。
その中でも同じようにつらさを共感してくれる人がいます。まったく=(イコール)の感じ方ではなく、私たちが100ツラいと感じていたら、その人は80かもしれませんし、120と私たちより私たちのツラさを感じている場合もあります。そもそも、ツラいを言語化することで、実は和らぐこともあるので、まずつらい現実を言語化してみましょう。ここでは、ツラいという言葉の定義を自分が望む生活や叶えたい願望があるも、自分の努力ではなんともならず、どの働きかけをしても、望む生活が手に入らないことだとしておきます。
その中でも同じようにつらさを共感してくれる人がいます。まったく=(イコール)の感じ方ではなく、私たちが100ツラいと感じていたら、その人は80かもしれませんし、120と私たちより私たちのツラさを感じている場合もあります。そもそも、ツラいを言語化することで、実は和らぐこともあるので、まずつらい現実を言語化してみましょう。ここでは、ツラいという言葉の定義を自分が望む生活や叶えたい願望があるも、自分の努力ではなんともならず、どの働きかけをしても、望む生活が手に入らないことだとしておきます。
2.今している行動
次につらい現実を受け止めること、あるいは打破するために今している行動を考えてみます。時間が解決するという言葉もありますが、それは時間に解決策を委ねているので、委ねるという選択を自分でしたことになります。時間が忘れさせてくれる、というのは適切ではなく、その長い時間の中で、私たちが問題を忘れるような出来事を経験し続けるということで薄らいでいくというのが正確な表現だと思います。同じ時間を使うにしても、課題に毎日毎日向き合い続けると、そのツラい現実はもっと大きくなります。別の行動を取り続けると課題は気にならなくなります。
そのため、今がキツイなということであれば、まず行動を見直す必要があります。そして、行動をするために必要なのは気合いやモチベーションといった抽象的なものではなく、意味なのです。意味があれば行動は変わります。ということをフランクルは語っています。もちろんフランクルを学びきった人から言われると、浅い理解と言われるかもしれませんが、今必要なのは深い理解ではなく、つらい現実を超えるための意味なので、ここでは論じることは割愛します。今何をしているのか、ということを行動ベースで考えてみましょう。
そのため、今がキツイなということであれば、まず行動を見直す必要があります。そして、行動をするために必要なのは気合いやモチベーションといった抽象的なものではなく、意味なのです。意味があれば行動は変わります。ということをフランクルは語っています。もちろんフランクルを学びきった人から言われると、浅い理解と言われるかもしれませんが、今必要なのは深い理解ではなく、つらい現実を超えるための意味なので、ここでは論じることは割愛します。今何をしているのか、ということを行動ベースで考えてみましょう。
3.望む未来

人間は意味を複数持たせることができる唯一の動物だと思います。例えば、ボールペンだけとってみても、文字を書く、穴をあける、棒として使う、など様々な意味を持たせることができます。対象物は変わっていないのに物事の意味を私たち自身で作れるのです。そして、その意味を持たせることが、今難しくなっています。今の時代は物に恵まれているので、考えなくても大体の望みは叶ってしまいます。蛇口を捻れば水が出るし、なんならお湯も出ます。そうすると昔の人はこうしたい、ああしたい、という近い未来の願望を絶えず持てていることになりますが、今の私たちは殆ど叶っているので持ちにくくなっているのです。
そこで起こるのが意味の消失。自分とはなんだろうか、という疑問につながります。
しかし、人間の欲求は良くも悪くも絶えないもの。あなたが本当にしたいことをまず「気付くこと」はとても大切なことになります。なんでもいいのです。平和な人生を送りたいとか、人から大切にされたいとか、毎日美味しいものを食べたいとか、理想の将来を描き、そこに今のツラい現実を繋げることで意味が生まれやすくなります。
例えば、将来お金持ちになりたい、という想いに気付けたとします。しかし、今はお金もなく、仕事環境もよくない。そこで出てくる意味は、この仕事ではないという気付きを与えてくれるというもの。今のお金がなく、環境も良くない経験の意味はそれを誰かに伝え、同じ様な夢を持つ仲間を集めるために必要な経験、という風にも考えられます。
将来を描き、今に意味を持たせていくのです。
そこで起こるのが意味の消失。自分とはなんだろうか、という疑問につながります。
しかし、人間の欲求は良くも悪くも絶えないもの。あなたが本当にしたいことをまず「気付くこと」はとても大切なことになります。なんでもいいのです。平和な人生を送りたいとか、人から大切にされたいとか、毎日美味しいものを食べたいとか、理想の将来を描き、そこに今のツラい現実を繋げることで意味が生まれやすくなります。
例えば、将来お金持ちになりたい、という想いに気付けたとします。しかし、今はお金もなく、仕事環境もよくない。そこで出てくる意味は、この仕事ではないという気付きを与えてくれるというもの。今のお金がなく、環境も良くない経験の意味はそれを誰かに伝え、同じ様な夢を持つ仲間を集めるために必要な経験、という風にも考えられます。
将来を描き、今に意味を持たせていくのです。
4.過去のツラい体験

しかし、どうしても未来が描けない人がいます。少なくとも現時点で。未来は描けないとしましょう。そのようなときには過去の私たちを思い返しましょう。過去を思い出すことは2つ意味があります。1つは、過去の私たちから見たら今の私たちが未来の私たちということになります。過去の体験をしてきた結果、今のツラい現実という風に繋がっているので、原因が分かるようになります。そうすると2度と同じような失敗はしないという学びにもつながります。
もう1つは過去に似たようなツラさはなかったか、というもの。20、30代以上であれば実は忘れているだけで、同じ様なつらい体験をしていることが多くあります。もちろん出来事は違いますが、感情は似ています。例えばツラい失恋。過去はツラい転校。など出来事は違っていたとしても、感情は似ていることがありますので、そのときに、どのようにクリアしてきたのかを振り返ることができる、というわけです。自分史から学びを得て活用するということをやっていきましょう。ここでも意味を付ける、ということを忘れずに。意味付けがされなかった結果、人は経験から学ぶことは難しくなりますので、意味をつけましょう。
もう1つは過去に似たようなツラさはなかったか、というもの。20、30代以上であれば実は忘れているだけで、同じ様なつらい体験をしていることが多くあります。もちろん出来事は違いますが、感情は似ています。例えばツラい失恋。過去はツラい転校。など出来事は違っていたとしても、感情は似ていることがありますので、そのときに、どのようにクリアしてきたのかを振り返ることができる、というわけです。自分史から学びを得て活用するということをやっていきましょう。ここでも意味を付ける、ということを忘れずに。意味付けがされなかった結果、人は経験から学ぶことは難しくなりますので、意味をつけましょう。
5.「[これから」と「これまで」

時間は過去に戻ることはありません。過去から学ぶことは前章でもお伝えしましたが、現実を変えることはこれからを考えないといけません。そして、これからを考えるときに邪魔になるのがこれまでという考え方です。現実を変えていくということは一歩先の未来を少しずつ変えていくというものになります。ということは、これまでのやり方を変えない限りはこれからは変わらない訳です。これまでの考え方で一番強力なのが「私は○○という人間だ」というものです。人は意味を付け、思った通りに行動する生き物なので、私たち自身にそういった思い込みがあると動きに変化がなくなります。
例えば、分かりやすく、「私はすぐに諦める人間だ」と思っていたとしましょう。そうすると、「諦める」ということを達成するために、すぐに諦めるようになります。思い通りになる訳です。これまでは自分のことを○○と思っていたけれども、これからは私たちを○○と思うようにする、ここがツラい現実を乗り越える一番のポイントかもしれません。意味付け通りになるのですから。
例えば、分かりやすく、「私はすぐに諦める人間だ」と思っていたとしましょう。そうすると、「諦める」ということを達成するために、すぐに諦めるようになります。思い通りになる訳です。これまでは自分のことを○○と思っていたけれども、これからは私たちを○○と思うようにする、ここがツラい現実を乗り越える一番のポイントかもしれません。意味付け通りになるのですから。
6.まとめ

まとめるとツラい現実を乗り越えるために必要なのは将来の理想像や過去の体験談、そしてこれまでのやり方を変えていくための「私は○○という人間だ」というセルフイメージです。そして、それらを探すヒントとなり、固めていくのが意味ということになります。人間は意味づけが出来る唯一の動物です。今の体験、出来事にもそうですし、物にも意味を付け替えることができます。もし、あなたがツラい現実に打ちのめされそうであれば、ぜひ意味合いを考えてみてください。必ず突破口は見えてきます。
もし、意味付けが難しいということであれば、ここのメルマガがあなたのヒントになるかもしれません。
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