心理学の専門家として普段活動させていただいておりますが、やはり、自分の心が疲れることもあります。なんとなくやる気がしなかったり、不安や心配で考えがまとまらなかったり、、、。心理の知識から自分で「症状から診断」はできます。しかし、心理学の専門家は、一体どのようにして、そのような状態と向き合っているのでしょうか?実は、心理カウンセラーなどの職種の方は「心理学、心理療法の専門家」であって、実は「あなたの心の専門家ではありません」ということをまず認識する必要があります。あなたの心の専門家はあなた自身です。そこを勘違いすると、なんでも治してくれると思ってしまうので、気を付ける必要があります。今回はもし、心理学の専門家の心が疲れた場合の対策をお伝えします。カウンセリングとはなにか、気を付けるポイントは何か?
もしものために、知っておきましょう。
こころの疲れとはなにか?
まず、よく聞く「こころの疲れ」とはどのような状態のことを指すのでしょうか。なんとなく心が疲れているという表現をすることはあるかもしれませんし、おそらく私たちはみんな私たち自身の心の専門家なので、「こころの疲れ」を感じているのであれば、誤診ではありません。しかし、第三者に相談すると、私たちの外見からは全く「こころの疲れ」が分からないので、気のせいと言われたり、誰にでもあるよ、とか、変なアドバイスを受けたりして、頑張っているうちに、取り返しがつかないところまで行くケースもあります。
まずは感じたのであれば、私たちの心をいたわる様にしましょう。しかし、日々の生活の中で、私たちは自分の心に嘘をつくことに慣れているケースもあります。例えば、やりたくないことをやり続けなくてはならなかったり、言いたいことをぐっとこらえて、言わなかったりと。心の声と実際の声の差が大き過ぎると、私たちの心は訴えることとをやめて別の方法をとります。それが症状として表れてくるので、心の疲れが分からない、あるいは分かりにくい人は症状にフォーカスしてもいいでしょう。主な症状を挙げておきます。
・笑顔が作れなくなる
・特定の行動をすることに対して時間がかかる
・人と話したくない
もちろん他にも、症状としてのサインはいくつもありますが、あなたが元気に笑えない、ということであれば、心が疲れているのかもしれません。あなたの心のサインを受け取ってあげてください。
まずは感じたのであれば、私たちの心をいたわる様にしましょう。しかし、日々の生活の中で、私たちは自分の心に嘘をつくことに慣れているケースもあります。例えば、やりたくないことをやり続けなくてはならなかったり、言いたいことをぐっとこらえて、言わなかったりと。心の声と実際の声の差が大き過ぎると、私たちの心は訴えることとをやめて別の方法をとります。それが症状として表れてくるので、心の疲れが分からない、あるいは分かりにくい人は症状にフォーカスしてもいいでしょう。主な症状を挙げておきます。
・笑顔が作れなくなる
・特定の行動をすることに対して時間がかかる
・人と話したくない
もちろん他にも、症状としてのサインはいくつもありますが、あなたが元気に笑えない、ということであれば、心が疲れているのかもしれません。あなたの心のサインを受け取ってあげてください。
こころの疲れの癒し方
さて、心の疲れのサインを受け取ったら、心の疲れをどういたわればいいのでしょうか。心理学の専門家は心の声を聴き、疲れているな、と判断をしたら、まずは心を潤す行動をします。つまり、趣味や好きなことに没頭するということ。本を読んだり、どこかのいい話を聞きに行ったり、感動するような映画や漫画を見たり、とにかく、「心」が喜ぶことを行います。
また、軽い運動もします。軽い運動は身体だけではなく、メンタル面においても非常に効果的です。軽い運動をすると、ストレスを軽減するセロトニンやエンドルフィンというホルモンが体内から出ます。セロトニンは別名幸せホルモンと言われ、精神を安定させたりする効果がありますし、エンドルフィンは鎮痛効果があり、こちらも気分の高揚が感じられます。軽い運動最後にしたのはいつでしょうか?温かい日差しの下で軽いウォーキングやジョギングをすることでも心の疲れは癒えていきます。心が疲れている、体力がないから、、という理由から運動をしない人がいますが、悪循環に陥ることが考えられます。
日常の心の疲れ→身体も疲れてくる→運動をしない→心の疲れが癒えない→より動きたくない→さらなる心の疲れの積み重ね・・・といった感じです。
何事もやり始めが一番エネルギーを使いますので、そこだけは一緒にやってくれる仲間などをみつけても効果的です。
また、軽い運動もします。軽い運動は身体だけではなく、メンタル面においても非常に効果的です。軽い運動をすると、ストレスを軽減するセロトニンやエンドルフィンというホルモンが体内から出ます。セロトニンは別名幸せホルモンと言われ、精神を安定させたりする効果がありますし、エンドルフィンは鎮痛効果があり、こちらも気分の高揚が感じられます。軽い運動最後にしたのはいつでしょうか?温かい日差しの下で軽いウォーキングやジョギングをすることでも心の疲れは癒えていきます。心が疲れている、体力がないから、、という理由から運動をしない人がいますが、悪循環に陥ることが考えられます。
日常の心の疲れ→身体も疲れてくる→運動をしない→心の疲れが癒えない→より動きたくない→さらなる心の疲れの積み重ね・・・といった感じです。
何事もやり始めが一番エネルギーを使いますので、そこだけは一緒にやってくれる仲間などをみつけても効果的です。
カウンセリングとは何か?
セルフメンタルケアで改善できればそこで終わりで大丈夫です。しかし、外見は身なりを整えるために鏡があるのに対し、内面は整えるための鏡はありません。そこで必要となるのが、カウンセリングというものです。まずは心の疲れに対して、本当に効果があるのか、から見ていきましょう。
米国精神医学会の主導で作られた調査委員会によると、カウンセリングで症状の改善、緩和が起こる人は6割から7割との調査結果でした。少なくとも、全く効果がないわけではありません。なぜ効果が表れるのか、というと次の4つが主な要因です。
特定の心理療法、相談者の取り組み姿勢、信頼関係、プラシーボ(期待)効果。これら4つの要因から心の疲れを癒すことができるのです。これら4つを踏まえて、私の見解は、カウンセリングで提供するものは「新たな気付き」ではないかと感じています。
冒頭の部分で、現状の心の疲れを言語化することは難しい、とお伝えした通り、気付きにくく、私たち自身も分からないものを抱えています。正体不明のものと付き合いながら、毎日過ごしていくところを想像してください。それだけでストレスではないでしょうか。カウンセラーは悩みを聞いたり、その正体を突き止めていく過程の質問や、心理学的知識から相談に来てくれた方に気付きを提供していくのです。そして、相談者は悩んでいることに別の角度があることに気付き、新たな視点で悩みを考えることができ、悩みが悩みでなくなったり、解決のための糸口を掴むことができるのです。
米国精神医学会の主導で作られた調査委員会によると、カウンセリングで症状の改善、緩和が起こる人は6割から7割との調査結果でした。少なくとも、全く効果がないわけではありません。なぜ効果が表れるのか、というと次の4つが主な要因です。
特定の心理療法、相談者の取り組み姿勢、信頼関係、プラシーボ(期待)効果。これら4つの要因から心の疲れを癒すことができるのです。これら4つを踏まえて、私の見解は、カウンセリングで提供するものは「新たな気付き」ではないかと感じています。
冒頭の部分で、現状の心の疲れを言語化することは難しい、とお伝えした通り、気付きにくく、私たち自身も分からないものを抱えています。正体不明のものと付き合いながら、毎日過ごしていくところを想像してください。それだけでストレスではないでしょうか。カウンセラーは悩みを聞いたり、その正体を突き止めていく過程の質問や、心理学的知識から相談に来てくれた方に気付きを提供していくのです。そして、相談者は悩んでいることに別の角度があることに気付き、新たな視点で悩みを考えることができ、悩みが悩みでなくなったり、解決のための糸口を掴むことができるのです。
カウンセリングはアハ体験?
ここで思い切って、心の疲れの発生と改善までの流れを、食事を選んで、食べるまでというところに例えてみます。カッコ書きが心の状態です。
例えば、今あなたが何を心から食べたいものは何か、と問われ、何でもいいという状態で、周囲の環境に流されていたとします。
(何かあるんだけど分からないという心のモヤモヤ感、そして身近な人のアドバイスや価値観に影響を受ける)
特に、自分の望みは分からないので、そのまま、アドバイス通りの辛い物を食べるという行動をしました。
(望みが分からないから、他人の望みを自分にも適用してみるという選択)。
そして、その後にお腹はいっぱいになりましたが、本当に望んだものでもありませんし、ちょっと苦手な辛い物だったので、お腹を壊してしまいました。
(軽いうつ的な気分を味わったり、笑えない、行動できないという症状が出たりします)。
食事と心の疲れを結びつけるとこんな感じになるのではないのでしょうか?ここにカウンセリングという手法が入るとしたら、最初の一点。「心から食べたいもの」に気付かせること、です。よく言われる心からの声を聴く、というものです。ここに集中して、言葉というツールを使い、あるいは心理療法というスキルを用いて、新たな気付きを提供するのです。もちろん最終的にお腹を壊している状態(うつや失感情症)で、クライアントが来られた場合は、症状の改善を優先しますが、原因である「何食べたいか分からないもの」をはっきりさせないと繰り返してしまいます。
カウンセラーが心の疲れを感じた場合もこれと一緒で、第一に心の声に耳を傾けます。
例えば、今あなたが何を心から食べたいものは何か、と問われ、何でもいいという状態で、周囲の環境に流されていたとします。
(何かあるんだけど分からないという心のモヤモヤ感、そして身近な人のアドバイスや価値観に影響を受ける)
特に、自分の望みは分からないので、そのまま、アドバイス通りの辛い物を食べるという行動をしました。
(望みが分からないから、他人の望みを自分にも適用してみるという選択)。
そして、その後にお腹はいっぱいになりましたが、本当に望んだものでもありませんし、ちょっと苦手な辛い物だったので、お腹を壊してしまいました。
(軽いうつ的な気分を味わったり、笑えない、行動できないという症状が出たりします)。
食事と心の疲れを結びつけるとこんな感じになるのではないのでしょうか?ここにカウンセリングという手法が入るとしたら、最初の一点。「心から食べたいもの」に気付かせること、です。よく言われる心からの声を聴く、というものです。ここに集中して、言葉というツールを使い、あるいは心理療法というスキルを用いて、新たな気付きを提供するのです。もちろん最終的にお腹を壊している状態(うつや失感情症)で、クライアントが来られた場合は、症状の改善を優先しますが、原因である「何食べたいか分からないもの」をはっきりさせないと繰り返してしまいます。
カウンセラーが心の疲れを感じた場合もこれと一緒で、第一に心の声に耳を傾けます。
あなたも心理学を学べば心が強くなる?
結局のところ、心理学を学べば、カウンセラーと呼ばれる人たちと同じようになれるのか、という点に触れていきます。結論としては同じにはなれません。それは育ってきた環境が違いますし、遺伝子も違います。同じ知識を持っていたとしても、同じように捉えていけるかは別の話です。人によっては共感が得意な人もいるでしょうし、スキルを用いた症状改善が得意な人もいるでしょう。なので心理学を学ぶことは非常に有益だとは思いますが、私たちの心が強くなるか、と言われると、強さが手に入るよりも柔軟になる、というところです。柔軟になると、過度に悩むことが減ったりします。しかし、鏡のお話でもしましたが、内面を映す鏡はありません。結局のところ私たちの内側を覗いたり、気付くために、他者を通じて自分を見ることができるとしておきましょう。
心理学という学問と他者という人間との関係性、この2つがそろって、私たちの内面でまだ気付いていない部分を、気付き、成長することができるのです。もしかするとあなたが抱えている症状は新たな成長へのステップかもしれません。
心理学という学問と他者という人間との関係性、この2つがそろって、私たちの内面でまだ気付いていない部分を、気付き、成長することができるのです。もしかするとあなたが抱えている症状は新たな成長へのステップかもしれません。
まとめ
結局、心理学の専門家や心理カウンセラーのカウンセラー選びのコツとしては、究極的には知識がある、経歴がある、経験がある、というようなものではなく、あなたがこの人なら話してみたい、と思うところがポイントとなるわけです。
1つの気付きのきっかけを与えたり、症状をいち早く改善するために、カウンセラーの方々は日々一生懸命学んでいます。優れた技術や誰も知られない知識、理論を持っていたとしても、それが、あなたにとって小さな違和感を感じるのであれば、おそらくカウンセリングの効果は出ません。グーグルの口コミ評価が低くても「あなたにとって」優れた方はいますし、逆に評価が高くても「あなたにとって」合わないカウンセラーはたくさんいます。
個人的には私がお勧めするカウンセラーはいますが、実は看板を下ろしてしまっており、今では「カウンセリング」としてはやっておりません。良き相談者として、いつでも連絡可能な状態にはいます。
まとめると、あなたが知れる情報で、あなたが「合うな」と思った人に必要であれば、申し込みをいただければきっと大丈夫ということです。
1つの気付きのきっかけを与えたり、症状をいち早く改善するために、カウンセラーの方々は日々一生懸命学んでいます。優れた技術や誰も知られない知識、理論を持っていたとしても、それが、あなたにとって小さな違和感を感じるのであれば、おそらくカウンセリングの効果は出ません。グーグルの口コミ評価が低くても「あなたにとって」優れた方はいますし、逆に評価が高くても「あなたにとって」合わないカウンセラーはたくさんいます。
個人的には私がお勧めするカウンセラーはいますが、実は看板を下ろしてしまっており、今では「カウンセリング」としてはやっておりません。良き相談者として、いつでも連絡可能な状態にはいます。
まとめると、あなたが知れる情報で、あなたが「合うな」と思った人に必要であれば、申し込みをいただければきっと大丈夫ということです。