全ては心から
心の動きを意識してから行動を見てみると納得できる部分が多くあることに気付きます。
私たちは基本的に心の動きを意識してから行動を見てみると納得できる部分が多くあることに気付きます。私たちは基本的に感情→行動となりますから、感情を生みだしている心の動きを知ることは実は行動変容の近道です。
その心の動きの代表的なものに防衛機制というものがあります。
ちょっと多いので、全部でまとめも含めて5回に分けていきます。全部で事例を紹介しながら、10個お伝えします。
過去は上手くいっていた・・・
まず「退行」というもの。
退行現象という言葉もある通り、この状態は現在の自分では上手く問題解決ができないため、子どもの頃に逆戻りして問題を解決しようとする動きです。
子どもの頃は泣いていたり、地団駄を踏んだりすることで大抵の問題解決は出来ましたから。
ウチの子どもも時々こちらが「赤ちゃんじゃないんやけんねー」と諭したりする行動をとります。退行です。
折り紙が上手く折れなくて、地団駄を踏むとか、急にワーワー言うとかです。
そして、ご存知の通りそのような態度を取られると周りはイライラしたり、呆れれたりします。
そもそもの問題解決にはなりません。
しかし、本人の中では、心の防衛機制が働いているということになります。
ウチの子どもの場合は、発達心理学でいうの学童期(児童期)、「勤勉性 対 劣等感」のステージでもあるので、劣等感を隠すために、退行を勤勉的に行っているということです。
なので、出来ないことは練習すればできるということを教え込む必要があります。
人や状況によりこの「退行」を選択している人は問題については解決しようとしているので、解決策を一緒に考えるか、伝えたりするといいと思います。
本当はしたいけど・・・
そして次に「合理化」。
自分の欲望が満たされない時に、合理的な理由を作り上げ、自分を納得せるような心の防衛機制です。
こちらも良くあります。
本当は何かやりたいことがあるのですが、自分は出来ないので、合理的な理由を見つけて、やらない理由にするのです。
例えば、高い時計が買いたいのですが、お金がなく、買えないとします。
そうすると合理的な理由として、あれは自分には似合わないという理由をつけたりします。
本当は欲しいのに。子どもが拗ねているようなものです。
親に怒られた状態での子どもにアイス買う?と言うと、本来は欲しいのに、お腹が空いていないという子どもの中で合理的な理由を言い買わなかったりします。
心理的な自己防衛機制はつながっていきます。
今日の事例でいくと、退行で表現されている状態から救うと、今度は合理化を行い、自らの行動を正当化していきます。
そして、今後も続いていくのですが、どの状態も、心の平穏を守るという大切な機能です。
そして、守りではなく受け止める、といった状態になっていくと、心の成長が行われます。
目に見えないモノが大切になる時代。
私たちの心の動きを知ることは本当に大切なものになります。
今週は自己防衛機制、残りは後6つ。更新をお楽しみに。