宝くじに当たった人の8割近くが破産するらしいです。当たったことないから分からないですけど。宝くじではないのですが、以前仮想通貨で億稼いでしまった人の話を聞きました。その方は破産していないのですが、同時期に億いってしまったその方の周りの方が破産して、今では関係もあまりなくなったそうです。宝くじと似ていますよね。
ちょっと考える
この2つの事例から結論を出すのは早すぎるのですが、私の感覚として楽して望むものが手に入ったとしてもあまり嬉しさは長続きしないんじゃないかな、と思います。私はよくこの手の話をするんですが、結婚指輪を相手からもらった時に感じるのは値段や質ではなく、想いだと思います。
婚約指輪の価値
例えば、相手の方が手取り20万の生活をしておいて、100万円くらいの指輪を買ってプロポーズされると本気度や覚悟が伺えます。そして、その指輪はデザインや質も共に良いもの。文句なしです。
次に同じ条件で、同じ指輪なんですが、たまたま露店に並んでいた指輪が実際には100万円なんですが、10万円で販売されていました。そして、手に入れてきてプロポーズされます。なんかちょっと違うな、って感じませんか?
最後は手取りが200万円あって、100万円の指輪のプロポーズ。どれも結果としての指輪は同じなんですが、感じ方は違ってきます。私たちは楽して手に入ったものに価値を感じにくくなってしまうんです。
価値と宝くじ
これと宝くじを重ねてみると、楽して大金が手に入ります。実際には楽ではなかったかもしれません。実際に買わないと当たらないのですから。そして、過去に何度も買ったことがある人もいるかもしれません。今回は検証のために「割と楽に」当たってしまったと仮定しましょう。
宝くじが当たる前は、当たったら半分貯金して、、、とかローンを返して、、、とか色々考えていたかもしれません。現実的な人は税金が、とか色々考えていたことでしょう。しかし、今現実に当たったとなると、一旦贅沢をしようとします。今日はちょっと良いお酒を飲んだり、良い食事をしたり、旅行でも良いホテルに泊まったりと。そのようにして生活水準が徐々に上がっていくことが想定されます。生活水準は一度上がると下がりにくい特性をもちます。
宝くじが当たるとは一時的に収入が跳ね上がった状態になりますので、生活水準と反比例の関係になります。宝くじにより資産が一時増えますが、生活水準の向上により資産が減っていく。その間に継続収入の仕組みを作り上げることができれば良いのですが、それはまだ先でいいか、と考えるでしょう。このようにして、どんどん資産が減っていき、最終的に自己破産までしてしまうのでしょう。上がる生活水準、下がる資産、という図式です。8割近くが破産、ということで一概にはこの例だけではないと思います。周囲の人に持っていかれたりすることもあると思います。
楽な結果がもたらす変化
その辺は分かりませんが、私がここでお伝えしたいことは楽して手に入った結果はあまり良いものではない、ということ。ちょっとずつ踏み固めていったものはキラキラと輝き、崩れませんが、ぽんっと手に入ったものは「あれ?」と戸惑うのです。泥団子を作ったことがある人は分かると思いますが、自分で何度も磨き上げたものは愛着がわきますが、友人が作った丈夫できれいな泥団子を100円で買っても、一時は「おぉー」となるのですが、やっぱり自分で作りたくなります。
この辺は個人の特性としてプロファイリング結果で変わってきますが、いずれにしても、楽が必ず正解ではない、ということが分かります。楽は効率的ですが、満足感が高まるとも限りません。そのようなことを踏まえた上で、きちんと私たちの習慣を作り上げていきましょう!