続けようとしている行動が何であれ、たまには振り返りも必要です。がむしゃらにやると道を間違うという事が多々あります。意図を失った行動は時間の無駄となり、結局は何も変わらないということになります。
味わえる前進感
それでもやっているのでやっている方は何となく前進はしているような感じがするので、「どこかでズレていく」という感覚があり、それを「継続」しても意味がありません。そのような問題をこの「振り返り」で防ぐことが出来ます。
振り返りは必要
私は以前卓球をしていました。やる以上はやっぱり上手になりたいし、チーム内でも上手くなりたい。素振りの練習から練習試合までこなしていました。おかげで上手にはなってきたのですが、イマイチ思ったようにはいきません。とりあえず上手になりたい一心で誰よりも多い練習をこなしていたのです。このことは私の習慣形成に大きな影響を与え、もう上手くなれないと思い始め、練習をサボるようになりました。
数値化してみる
サボるようになると、また練習を始め「上手に」なることはできます。なので、技術力を数字で表現するなら0→10→3→8といったことになります。ここで数字の大きさを見てみると、上げ幅が大きいのは最初の0から10で、そのあと練習をサボると3まで落ち、それから8まで上がる、つまり5上がることになります。この10から7つ落ちて、5増やすというサイクルを延々と回していたのです。そうすると、サボりながらも、一応続けて入るので「上達する」という感覚を味わうことができます。これががむしゃらに練習するというワナになります。しかも、サボるという行動を非常に分かりにくく、「外周を走る」「筋トレをする」などと技術面以外にさも「練習しているよう」にサボるのです。なので、必要なことがわかりません。
罠のサイン
このワナも振り返りがあると、私たちに影響がある人、いわゆるメンターに聞いたり、正しい練習法を調べるといった行動がとれ、陥ることが少なくなります。もし、私たちがなにかの習慣を作る、といった際に「こなしている」という感覚が出てきたのであれば、それはただがむしゃらにやっている、しかし、上達をする感覚を味わうためだけに、無駄なことを続けている時間になります。成長する習慣ではなく、なんとなくやってしまっている習慣になっていないか、振り返りで正していきましょう。
やっぱり出てくる
では、振り返りのツールで一番いいのはなんでしょうか。王道の日誌でしょう。日誌の書き方ですが、以前にお伝えした通り、第三者に伝わるように書きます。第三者に私たちの行動を報告するよう書くことで、客観的にこのワナに陥っていないか、あるいは方向性が少しおかしくなっているか、といったことを分かりやすくするのです。私たちは自分のことは本当に分からないもの。それがこと「第三者」になると冷静に意見を飛ばしてきます。冷静に意見を言っているつもりでも当人からすると「責められている」と感じます。そうすると反発し、意地になり、続けなくなったり、あるいは、間違って続けるという選択をとりやすくなるのです。
ここで提供している「行動習慣」は同じような想いを持つ人たちが多くいますので、「責められる」感覚は少ないと思いますが、それでも、場合によってはキツイと感じる日もあります。私たち自身に「大丈夫?」と確認しながら、大丈夫でないなら、どこが大丈夫でないか、ということを確認して一緒に正しく「成長する習慣」を身に付けていきましょう。