習慣化ブログを書き始めて10日経ちました。以前は心理学の知識や私の日常などを書いていましたが、テーマを決めて書くことで、「習慣」が確固たるものになった気がします。以前は不定期に更新しておりましたが、毎日更新することが出来ていますし、私自身が書きやすいです。でも、リライティングは必ず毎日行っています。
油断を誘うキリバン
何かの行動を始めて、10日や20日、1ヶ月や3ヶ月といったキリのいい数字で一喜一憂するのは実は危ういサインです。習慣とは本来、無意識にそれをやっている状態まで落とし込まなければなりませんので、やっていることの経過日数を気にしている時点で、習慣とは少し違います。
とはいえ、私たちは習慣になるまでの日数を目標シートやご褒美シートで決めているので、それは1つの行動の継続目標としては優位に働きます。やっぱり嬉しいですよ。小さなご褒美のようなものですよ。続けることは本当に難しく、ゴールもありません。歯磨きを何日目ですか?と聞かれると、え?当たり前だから、そんなの数えてないよ。と答えられるような感覚と一緒の気分で行動をメイキングしていきたいです。
相反感情を作る
このキリがいい数字に意識が向いたときに「これだけ続けられた」と思うのと同時に「今止めたら損だな」と思う思考も出てくるようにしましょう。私たちは損を嫌う生き物です。プロスペクト理論というものがある通り、損失回避のために行動をする人間の方が圧倒的に多いというもの。・・・だいぶ割愛しましたので補足です。
例えば、あなたが真夜中に叩き起こされ、「おい!今車の半額セールをやっているから買いに行かないか?」と言われると「うるさいわ!!何時や思うてんねん!!」となりますが、あなたが真夜中に叩き起こされ「おい!お前の車が今近所の子ども達にボコボコにされそうだぞ!」と言われると、「ほんまか!?ありがとうな」となると思います。
(関西弁は気持ちが伝わりやすいかな、と思っての選択です。実際は博多弁です。)
要はお得になる情報(利益)より今ある資産が脅かされる(損失)の方が、強く刺激信号として認識され、損失回避の情報は私たちにとって価値があるということになるよ、というものです。
同じ車であっても、得るか失うかで感じ方が分かれる訳です。
プロスペクト理論×習慣
そこで、この心理を利用して、キリがいい記念すべき日ほど、今、この習慣を止めると大きな損をしてしまう、と考えましょう。
分かりやすいのは何かの教材を買った場合です。仮に5万円で買ったものがあるとしましょう。私たちはその5万円の授業を受けて、言われたことを愚直に10日守っています。なんとなく手ごたえも感じつつあります。上達したのか、あるいは、抱えていた問題の解決できそうなのか、といったところでしょう。そこで、今日くらい良いやと思ったが最後、私たちは5万円失うのです。しかも、5万円だけではありません。その授業を受けようと悩んだ時間、決意した自分、授業の時間、授業後に実際に取り組んだ10日間、、、すべて失うのです。今日、習慣化をやめたばっかりに。。。と、考えるようにしましょう。
ちなみに私が続いた習慣として、ベースや卓球の練習というものがありますが、その他にNLPという心理学を学び続けるという習慣があります。これは、お仕事上必要なことですので、習慣と呼ぶには簡単そうに見えますが、実は仕事にする以前に学んだ時に実際に感じたことです。
あなたのヒントになれば良いと思いますので書いておきますね。
どうしても学びたかった高額講座
私は、NLPの授業に30万円近く払いました。もちろん、会社勤めの私にとっては一括で払える金額ではありません。そこで、意図的ではないですが、当時の講師にお願いし、講座が8回の内容でしたので、その回数の金額で分割をお願いしました。しかし、私はその分割金額すら払える余裕はありませんでした。なぜならば、その講座の前にもう1つ別の高額な講座を受けていたからです。
会社員で給料はあると言っても、月々4万円も回せるだけの金額はなかったので、講座を1回受けるごとに、別の日に私が講師になって、他のお客さん(多くは友人や友人の友人など)を呼んで4万円を貯めて、1ケ月の間(次の講座まで)に講師に払うので、講座をしてもらうという手法を取りました。
お客さんが10人いれば1人から4,000円お願いしていました。こうすることで、私には学ぶ習慣ができ、私の友人たちは格安でNLPの内容を学べ、無事その講座を終了することができたのです。
ちなみに講座はどれも「次が知りたい」と思うような内容で終わらせられていたので、継続力もついたのだと思います。大した内容でなければ、途中で止めそうでしたし・・・。(失礼)
ちなみにこの「次が知りたい」はツァイガルニク効果と呼ばれるものです。習慣形成にも応用ができると思います。簡単に応用するなら、10日達成だ!という目標設定ではなく、9日記念、16日記念、など、敢えてキリの悪い数字にご褒美を置くことで、せめて10日は、、、とか20日までは、、、と思わせることができるようなものです。
本日のまとめは、達成の快感と習慣を途中で投げ出す痛み(デメリット)を組み合わせると、続きやすくなりますので、続いたことを褒めるのと同時に辞めることで失われるものも考えるようにしておきましょう!ということです。