先日、とあるクライアントさんとお話した時のこと。
(私の場合はクライアントではなく、どちらかと言うと友人みたいな感じですが、、、)
「私も結構苦労していましてね。若い時大変だったんですよ。実は○○~」
みたいな苦労話から、最終的に苦労した人間はその後成長する。
今、組織の中で成長していない、あるいは新しいことに真剣に取り組んでない人は苦労していないんじゃないか、という結果に辿り着いていました。
礒村さんもそうですよね?苦労されてますよね、と付け加えられましたが(笑)
ちなみに、私も20代そこそこ位の時に自殺を図っています。・・・これ文体だけだと結構重くなるんで、動画とかみていただくと今の私のキャラとは違うということで(笑)
要は苦労というか、つらいと言われるようなことを乗り越えているので、クライアントさんと同じですよ、という話をしました。
これが絶対的に正しい、つまり、本人にとって苦労、つらい経験をしなければ、成長をする、あるいは望むような人にならない、というつもりはありません。
しかし、心理学的には心的外傷後成長というものがあります。
心的外傷後成長とは
文字通りつらい経験をした後に成長しようとする心理です。
骨が一度折れたら固くなったり、筋肉の繊維はちぎれて強化したりするみたいなものです。
これと同じような機能が実は「こころ」にもあるんです。
筋トレが好きな方は、筋肉を傷めつけて成長させるということを繰り返しています。
「タフネス!!」(今、私が軽くそんな習慣をつけています)
もう少し別の例は砕くと学生時代の勉強です。
勉強の好き嫌いはあると思いますが、つらいですね。勉強・・・。
正確にはつらかったです。
勉強を頑張って、頑張って試験。そうやって合格を手に入れるみたいなもんですね。
ちょっと脱線しましたが、この心的外傷後成長、利用するとこんなつらい体験を2度としないために今頑張っておこうと正への転換をするということになります。
逆につらい経験は繰り返す、つらい思いを2度としないために、行動を控えよう、あるいは、つらさが強烈過ぎて行動するとあの時の恐怖が繰り返すとなったり、思い悩んだりすると心的外傷後ストレス障害となる危険性もあります。
ですから、話が違う方向へ着地する前に、一概に相手の変化を促すためにこころを折ってやろうみたいな結論を出すのではなく、相手にとって適切な成長とはなにか、を考えるところから始めませんか、という結論でお話しを終わらせてみました。
そんな話をモスバーガー食べながらしてきました。
「こころと言葉」の関係者はおそらく、つらい経験をしてきていると思います。
つらいと捉えているかは別ですが。その経験をバネにして今後活躍される、もしくは今、活躍している方は恐らく心的外傷後成長を上手く活用されていると思います。
もし、あなたの周りに落ち込んでいる人がいればこのストーリーをお話しください。
「心理学のサイトがあってね。その中で・・・」と。話すことで知識はあなたのものになり、聞いた相手はあなたに対して「へー」という反応くらいは示すでしょう・・・。
・・・反応薄っ!
ちなみに、モスのマーケティング戦略の話は別の機会に(笑)