心理学

状況における人の心理

「~があって、その時の○○をする人の心理って何ですか?」

先日個別で聞かれた質問です。

しっかりと向き合って答えてあげたいのですが、
正直、その心理を問われた際は無難なことしか言えません。

理由は2つ。

このような話は相手の主観が多く入っており、
公平性を欠く場合が多いこと。

そして、行動は状況によって変わること。

相手の心理を行動のみによって判断することは危険です!
特に心理学を深く学んでいないと思い込みになってしまい、
確証バイアスが発生してしまいます。

なので相手の行動は状況によっても変わるということを毎回説明しています。

 

さて、次のようなアメリカの心理学の実験があります。
※一部分かりやすく表現を変えてます

とある大学の神学科の生徒を20人がいます。
全員が神父や牧師を目指しています。
当然、日頃から困った人がいれば助けるような人たちです。

彼らは全員「良きサマリア人」という本を読み、
その内容を教会で発表するという課題を与えられました

発表当日、グループを2つに分け、会場である教会へ来てもらうようにしました。
1つ目のグループは何も伝えずに、14時に教会に来るように。
2つ目のグループには手違いがあり、14時と伝えたが、本当は13:30開始であった。
皆様が待っているから出来るだけ早く、と。

そして、教会へ来る途中に、体調を悪くし、辛そうな人を道端にセットします。
もちろん実験ですので、実際には体調は悪くありません。

…勘の鋭いあなたは、だいたい結果が分かってきたのではないでしょうか(笑)?

さて、同じような将来(神父や牧師)を目指す人たちはどういう行動をとったのでしょうか?
困っている人に手を差し伸べたのでしょうか?

結果は、、、
1つ目のグループは多くの方が手を差し伸べたのに、
2つ目のグループは数名しか手を差し伸べませんでした。

同じような考え方をし、これから「良きサマリア人」というスピーチをするにもかかわらず、
彼らの行動は変化したのです。

つまり、人は置かれた状況によって行動が変わり、
その行動1つがその人の心理や思考全体を表すものではないということ。
という解釈ができます。

ですので、冒頭の
「○○という行動をするときの、人の心理ってなに?」
という質問をされると、私としては答えにくい訳です。

なぜならば、その話には歪曲された部分。
削除された部分。
過度に一般化された部分。
などなど。

私にとって大切な情報が分からないからです。

きっと、私に断定してほしいのだと思いますが、難題です。

しかし、上記を説明した上でこう答えました。

「自己承認欲求の欠乏じゃないですか。
認めてあげてください。その人の存在そのものを。」

相手の話の中の相手のフォローにもなると思います。

今回の「良きサマリア人」のストーリーは
「言葉」で人の行動が変化させることができる、とも分析できます。

たった一言
「遅れるな」というメッセージが行動を変化させたのです。

コピーライターの視点からは見込客が本来持っている「欲求」を
商品の「需要」へと転換する際の「言葉掛け」を考えさせられます。

同じ1つのストーリーでも視点や捉え方を変えれば、考え方が変わります。
あなたにとって楽しい捉え方をして、いきましょう!

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