毎日働いて、毎日食べて、毎日眠る。
その途中で気の合う仲間と旅行に行ったり、遊びに行ったりして楽しむ。
そうやって「生きる」。
コーチングを実施していると、相手が困惑している瞬間を目にすることが多い。
私が投げかける質問に
「それってどうして大切なんですか」というエンドレスな質問がある。
出てきた答えに「それってどうして大切なんですか」と投げかけていく方法。
自分でもしてみるが、なかなか骨が折れる。
自分でもこんな気持ちになるので、クライアントからすれば、イラっともする。
お金を払ってまで嫌な気持ちになりたくない。
…よく分かります。
さて、この質問の行き着く先で時々
「死にたくないから」という言葉が出てくることがある。
それに対し、「それってどうして大切なんですか」と問いかけると
「え?まだ?・・うーん」
となる。
「死にたくない」と「生きていたい」は似ているようでちょっと違う。
問題回避型と目的志向型です。
本当は「死にたくないってことは生きていたいということですね?」
と言い換えてあげたいのですが、それは誘導になってしまうのでできません。
コーチの仕事は相手が聞きたいことを言うのではなく
聞くべきことを言う。
自分の価値、やりたいことを探すときに問いかけてみてください。
「それってどうして大切なんですか」と。
人生の最終的なゴールは自分が何を達成したのかではなく
相手にとって何になったかである。
相手のこころに残る生き方を。