喧嘩して、イライラが止まらない時やってしまうこと。それは将来を短絡的に考えて、すぐに絶縁をつきつけて、今まで積み上げてきたものを一瞬で棒に振る。そして、数十年経った後に冷静になり、やっぱり仲直りしたい、仲直りはしておきたいな、と思う方は多くいます。
死ぬ前になり、やがて、そのことを後悔し、仲直りしたいと申し出て、謝る方もいます。しかし、きちんと仲直りできたとしても、その間の数十年は埋まることはありません。なぜなら、その数十年は相手のことを責めて、責めて、責め抜いた数十年であり、決して仲良くした記憶ではないからです。
怒りとは何なのか。怒りはどのように私たちに影響を及ぼすのか、本日は怒りで人生を台無しにしないように、怒りのメカニズムと仲直りの方法をお伝えします。
1.怒りとは何か

そもそも怒りとはどのような感情なのでしょうか。多くの人は、怒りを表現する、あるいは、使うことは出来ても、説明することは難しいと思います。
例えるなら、車のようなものです。なんとなく動かせるけど、どういう原理で動いているか、という説明を求めると、タイヤとエンジンとハンドルがあってなんとなく回転しながら、タイヤが回り、ハンドルで操作し、動かしていくものと。まずは、怒りの理由が大きく分けて3つあることと1つの大切な社会的な役割が含まれていることを知っていきましょう。これらを知ることも実は重要です。
なぜなら、脳は論理脳と感情脳があり、同居は難しいと言われているからです。つまり、感情的な脳が働いている時は、論理的に考えることが難しく、論理的に考える時に感情的になることは難しいということです。今、この記事を感情的に読まれている人はいないと思いますので、冷静な時に論理的な知識を覚えて、感情的になりそうな時に思い出されることをおススメしておきます。
例えるなら、車のようなものです。なんとなく動かせるけど、どういう原理で動いているか、という説明を求めると、タイヤとエンジンとハンドルがあってなんとなく回転しながら、タイヤが回り、ハンドルで操作し、動かしていくものと。まずは、怒りの理由が大きく分けて3つあることと1つの大切な社会的な役割が含まれていることを知っていきましょう。これらを知ることも実は重要です。
なぜなら、脳は論理脳と感情脳があり、同居は難しいと言われているからです。つまり、感情的な脳が働いている時は、論理的に考えることが難しく、論理的に考える時に感情的になることは難しいということです。今、この記事を感情的に読まれている人はいないと思いますので、冷静な時に論理的な知識を覚えて、感情的になりそうな時に思い出されることをおススメしておきます。
自分を守る感情である

怒りの理由その1はまず自分を守るものです。人は自分を守るために怒りを使います。怒ることで自分を守ることができるのです。
まず、なにか命の危機に瀕した時を思い描いてください。なにか大きな病気になった時や大きな災害でも、犯罪に巻き込まれた時などで構いません。すると、次のような感情が生まれます。
「なんで自分だけ」と。それは悲しみであったり、怒りであったりします。
また、怒りと絶望が混ざったような感情かもしれませんが、怒りは確かにそこに生まれるのです。
他にも、自分の意見を守るというのもあります。自分の意見を通すために怒って相手を納得させようとするかもしれません。怒りは言ってしまえばエネルギーの1つでしかありません。そして、そのエネルギーはとても強力なものです。その強力なエネルギーのほとんどはまずあなたを守るために使われます。守る順番は、身体、気持ちとなります。
怒りがあるから、病気に負けるか!と思い、病気を克服したという体験をされた方もいます。また、絶対に達成したい信念があるのに、それをバカにされた、見返してやりたいという想い(怒り)が発生し、努力の源となり、達成したい信念を成し得たなど、怒りは有用に使えば、きちんとあなた自身を守ってくれます。
まず、なにか命の危機に瀕した時を思い描いてください。なにか大きな病気になった時や大きな災害でも、犯罪に巻き込まれた時などで構いません。すると、次のような感情が生まれます。
「なんで自分だけ」と。それは悲しみであったり、怒りであったりします。
また、怒りと絶望が混ざったような感情かもしれませんが、怒りは確かにそこに生まれるのです。
他にも、自分の意見を守るというのもあります。自分の意見を通すために怒って相手を納得させようとするかもしれません。怒りは言ってしまえばエネルギーの1つでしかありません。そして、そのエネルギーはとても強力なものです。その強力なエネルギーのほとんどはまずあなたを守るために使われます。守る順番は、身体、気持ちとなります。
怒りがあるから、病気に負けるか!と思い、病気を克服したという体験をされた方もいます。また、絶対に達成したい信念があるのに、それをバカにされた、見返してやりたいという想い(怒り)が発生し、努力の源となり、達成したい信念を成し得たなど、怒りは有用に使えば、きちんとあなた自身を守ってくれます。
誰かを守る感情である

怒りの理由その2は、自分だけでなく誰かを守る感情でもあるということです。大切な人を傷付けられた、とすると想像しやすいと思います。お子様がいらっしゃる方は大切な我が子が傷付けられたら、怒りを表現するでしょうし、家族でも、友人でも構いませんが、あなたが大切な誰かが傷付けられたり、大切な人が苦しんでいる時に怒りは出てきます。大切な人を守るためのエネルギーとして使うと、実は怒りは誰かに向けた愛情なのです。
怒ってはいけないと思われる方も結構いらっしゃるのですが、怒りにマイナス感情だけ持つようになるともっと怒りっぽくなります。詳しくは次の章で述べさせていただきますが、ここでは、マイナス感情は怒りを生み出す要因だから、とだけ説明しておきます。
怒りの前提としては、怒りはまずあなた自身や、あなたの大切な人を守るために必要な大変パワフルな感情と知っておいてください。怒りにマイナス感情だけ向けずに、大切なのは本当の気持ちを見つめ直しつつ、どう表現するか、というところです。
怒ってはいけないと思われる方も結構いらっしゃるのですが、怒りにマイナス感情だけ持つようになるともっと怒りっぽくなります。詳しくは次の章で述べさせていただきますが、ここでは、マイナス感情は怒りを生み出す要因だから、とだけ説明しておきます。
怒りの前提としては、怒りはまずあなた自身や、あなたの大切な人を守るために必要な大変パワフルな感情と知っておいてください。怒りにマイナス感情だけ向けずに、大切なのは本当の気持ちを見つめ直しつつ、どう表現するか、というところです。
基本的にはネガティブ感情である

怒りの理由その3は、気付いて欲しい感情に気付かせるためです。怒りは二次感情とよく言われています。これは、「不安」「心配」「寂しさ」など、どちらかというと多くの人が感じたくないネガティブな感情が一次感情と言われています。身体的なものでも疲れとかもそうです。
実は、そのネガティブ感情の表現として怒りが使われるということです。つまり、一次感情がネガティブ系、二次感情は怒り系ということです。
例えば、子どもが学校に行ったまま、下校時刻を過ぎても、いつまで経っても帰ってこない、まず最初に湧き上がる感情は心配です。心配から、次に不安につながる方もいると思います。18時、19時、時計の針が進むにつれ、警察かな、と考えだします。すると、何食わぬ顔で「ただいま!」と。・・・心配でいたにもかかわらず、「どこ行っていたの!!」と怒ってしまうケースもあります。
これが二次感情と言われる所以ですものでしょう。一次感情を素直に表現できず、二次感情である怒りが最初に出てしまいます。
また、夫婦間での会話で「この人は言わなくても分かってくれる」という期待や想いがあったとします。しかし、まったく理解を示してくれる様子はありません。その気持ちは寂しさになり、「もういい」と怒りで表現してしまいます。
これらが怒りが二次感情で、その本当の想い(一次感情)は、別にあるということです。
実は、そのネガティブ感情の表現として怒りが使われるということです。つまり、一次感情がネガティブ系、二次感情は怒り系ということです。
例えば、子どもが学校に行ったまま、下校時刻を過ぎても、いつまで経っても帰ってこない、まず最初に湧き上がる感情は心配です。心配から、次に不安につながる方もいると思います。18時、19時、時計の針が進むにつれ、警察かな、と考えだします。すると、何食わぬ顔で「ただいま!」と。・・・心配でいたにもかかわらず、「どこ行っていたの!!」と怒ってしまうケースもあります。
これが二次感情と言われる所以ですものでしょう。一次感情を素直に表現できず、二次感情である怒りが最初に出てしまいます。
また、夫婦間での会話で「この人は言わなくても分かってくれる」という期待や想いがあったとします。しかし、まったく理解を示してくれる様子はありません。その気持ちは寂しさになり、「もういい」と怒りで表現してしまいます。
これらが怒りが二次感情で、その本当の想い(一次感情)は、別にあるということです。
2.社会的に認められる正当性

今までは人間としての怒りの理由を見てきましたが、社会的な怒りの役割も見てみましょう。結論としては、怒りは社会的に正当性が認められているということです。どのようなことかと言うと、怒りは正しいことの主張を容易にするということです。
例えば、あなたが街中で激しく怒っている人を見たとします。そして、怒りを受けている人は黙って俯いています。あなたはこう思うのではないでしょうか。「あんなに怒らなくてもいいのに…」と。これは無意識の言葉を表現するとこうなります。
「(怒るのは何かしら理由があるから分かるけど)あんなに怒らなくていいのに…」です。
つまり、怒っている人を無条件に「正しいもの」として見てしまうのです。これら以外にも私たちは怒っている人は「なにかしら理由がある」と勝手に思いがちです。つまり怒りとは、そこに思考が入りにくい分(論理脳と感情脳の両立の困難さ)、容易く、「怒るのは正しいからだ」と自動思考で相手に思わせてしまう便利な表現方法なのです。
そして、それが課題となるのは、怒りが習慣になり、自分の正しさを楽に相手に認めさせる表現方法として社会的に認められ、定着していることです。話し合いの余地を奪ってしまうという難点もあるということが、広く言われている「怒りはダメだ」という結論になってしまっているのです。
例えば、あなたが街中で激しく怒っている人を見たとします。そして、怒りを受けている人は黙って俯いています。あなたはこう思うのではないでしょうか。「あんなに怒らなくてもいいのに…」と。これは無意識の言葉を表現するとこうなります。
「(怒るのは何かしら理由があるから分かるけど)あんなに怒らなくていいのに…」です。
つまり、怒っている人を無条件に「正しいもの」として見てしまうのです。これら以外にも私たちは怒っている人は「なにかしら理由がある」と勝手に思いがちです。つまり怒りとは、そこに思考が入りにくい分(論理脳と感情脳の両立の困難さ)、容易く、「怒るのは正しいからだ」と自動思考で相手に思わせてしまう便利な表現方法なのです。
そして、それが課題となるのは、怒りが習慣になり、自分の正しさを楽に相手に認めさせる表現方法として社会的に認められ、定着していることです。話し合いの余地を奪ってしまうという難点もあるということが、広く言われている「怒りはダメだ」という結論になってしまっているのです。
3.仲直りする方法

怒りの仕組みや役割が分かったところで、今怒りを感じていて、仲直りしたい人は、まず次の3点に向き合って探してみましょう。
1.私の(相手の)怒りは表面的で、本当の気持ちを表すなら何なのか
2.私が(相手が)怒りで守っているものは何なのか
3.私の正当性は本当に間違いないものなのか
ということです。
ここまで分析できると、怒りから仲直りするのは簡単になります。まず、自分の怒り感情と向き合うことで整理していきます。どうすれば相手を許せるかを考えてみましょう。私の気持ちを分かって欲しかった、または私は私の中の何かを守っていただけ、など。いろいろあると思いますが、あなたが(または相手の方が)そこまで怒るなら大きな理由があるはずです。そこに正直に、素直に、向かい合いましょう。ここで大切なのは「気に入らない」などという曖昧な理由をつけないことです。あなたの大切な気持ちです。しっかりと表現してあげましょう。
大切なのは、まず、あなたが、あるいは相手の方が本当に求めているものを知ることです。第一次感情を知る、という行程です。相手の気持ちにきちんと触れることで、怒り感情に変化が生まれます。冷静になり考えていくと、仲直りしたいと思うようになってきます。そして、次に必要なのは、タイミングをキチンと見測ることです。適切なタイミングを作るために、事前に話し合いたいと伝えておきましょう。相手が冷静になるために論理的な言葉を使ってもいいかもしれません。
数字的なものが使えそうなら使っていきましょう。例えば、「本日の20時から話し合える?」というカタチでの時間指定もおススメです。いずれにしても怒っているということであれば、私たちは気付かずに相手の大切なものを傷付け、相手の正当性を踏みにじった可能性がありますので、そこをよく考えておきましょう。お互いの世界観の共有ができれば、自然と前よりも仲良くなれるはずです。
1.私の(相手の)怒りは表面的で、本当の気持ちを表すなら何なのか
2.私が(相手が)怒りで守っているものは何なのか
3.私の正当性は本当に間違いないものなのか
ということです。
ここまで分析できると、怒りから仲直りするのは簡単になります。まず、自分の怒り感情と向き合うことで整理していきます。どうすれば相手を許せるかを考えてみましょう。私の気持ちを分かって欲しかった、または私は私の中の何かを守っていただけ、など。いろいろあると思いますが、あなたが(または相手の方が)そこまで怒るなら大きな理由があるはずです。そこに正直に、素直に、向かい合いましょう。ここで大切なのは「気に入らない」などという曖昧な理由をつけないことです。あなたの大切な気持ちです。しっかりと表現してあげましょう。
大切なのは、まず、あなたが、あるいは相手の方が本当に求めているものを知ることです。第一次感情を知る、という行程です。相手の気持ちにきちんと触れることで、怒り感情に変化が生まれます。冷静になり考えていくと、仲直りしたいと思うようになってきます。そして、次に必要なのは、タイミングをキチンと見測ることです。適切なタイミングを作るために、事前に話し合いたいと伝えておきましょう。相手が冷静になるために論理的な言葉を使ってもいいかもしれません。
数字的なものが使えそうなら使っていきましょう。例えば、「本日の20時から話し合える?」というカタチでの時間指定もおススメです。いずれにしても怒っているということであれば、私たちは気付かずに相手の大切なものを傷付け、相手の正当性を踏みにじった可能性がありますので、そこをよく考えておきましょう。お互いの世界観の共有ができれば、自然と前よりも仲良くなれるはずです。
まとめ

怒りで人生を台無しにしないためには怒りの仕組みや特性、役割を正しく認識することから始まりました。
大きな人間的な役割は3つ
1.怒りは自分を守るために必要な感情
2.怒りは誰かを守るために必要な感情
3.怒りはネガティブ感情を表現する二次感情
社会的な役割は
・怒りは正当性を含んでいると無意識に思わせることができる
繰り返しになりますが、怒ってはダメだ、というものではなく、怒りは誰かに向けられた愛情です。その対象先はあなた自身であるかもしれないし、誰かかもしれません。そして、怒りは、実は偽り(二次)の感情で、本当(一次)の感情は気付いてほしくて、最もエネルギーを使う「怒り」として伝えてきます。
しかし、怒りを表現するだけでは本当の気持ちは満たされることはありません。怒りで、自分の、あるいは相手の何か大切なものに気付いて、というサインを感じたら、すかさず本当の気持ちを探しましょう。
そして、そのことに気付いたら、満たし、満たされることでいつも仲良くできる状態になります。つまり、日頃からのコミュニケーションで相手の大切なものを知ることが大切で、次にその大切なものを、私も大切に思っているよ、と伝え続けることで、不毛な争いは回避できるのです。
後悔のない表現方法を身に付けて、理想の一生を送っていきましょう!
大きな人間的な役割は3つ
1.怒りは自分を守るために必要な感情
2.怒りは誰かを守るために必要な感情
3.怒りはネガティブ感情を表現する二次感情
社会的な役割は
・怒りは正当性を含んでいると無意識に思わせることができる
繰り返しになりますが、怒ってはダメだ、というものではなく、怒りは誰かに向けられた愛情です。その対象先はあなた自身であるかもしれないし、誰かかもしれません。そして、怒りは、実は偽り(二次)の感情で、本当(一次)の感情は気付いてほしくて、最もエネルギーを使う「怒り」として伝えてきます。
しかし、怒りを表現するだけでは本当の気持ちは満たされることはありません。怒りで、自分の、あるいは相手の何か大切なものに気付いて、というサインを感じたら、すかさず本当の気持ちを探しましょう。
そして、そのことに気付いたら、満たし、満たされることでいつも仲良くできる状態になります。つまり、日頃からのコミュニケーションで相手の大切なものを知ることが大切で、次にその大切なものを、私も大切に思っているよ、と伝え続けることで、不毛な争いは回避できるのです。
後悔のない表現方法を身に付けて、理想の一生を送っていきましょう!