私たちは既に習慣をもっています。脳の自動化と言って、私たちが意識しなくても出来るレベルのこと。家を出る前に鍵を閉めたり、洗濯物を干したら取り込むまで、歯を磨くとか、お風呂に入ったら頭を洗ったかどうか、といったものです。これらの行動はかなりの確率で自動的にやっていることが多いので、「あれ?鍵閉めたっけ?」とかふとした瞬間に気になることもあります。普段の生活で意識していないこと全てが実は私たちの習慣だったりするのです。
見直そう!
これらの意識していない習慣を私たちの理想の生活を達成するための行動に書き換えていくことが、こころと言葉の究極的なゴールです。究極的なゴールとしていますが、このゴールは見直すことが必要です。多くて3ヶ月に1回、少なくとも1年に1回は見直した方が良いでしょう。なぜならば、私たちは普段の生活において、目標と手段をよくごちゃまぜにする傾向があるからです。
最も分かりやすい例がお金持ちになりたい、年収1億円くらい稼ぐという目標でしょう。これは残念ながら手段です。本来の目標は「お金持ちになったらどうする?」といった質問で始めて顔を出します。しかし、これでも不十分。目標は本来達成すべき基準であります。この基準は「現在」の中でコロコロ移ろっていきますので、見直しが必要という訳です。ちなみに「夢」というカタチで表現しても良いと思います。
理不尽なほどの、夢はありますか?
最近は「夢が無い」という人も多いと聞きますが、夢が無いと、私たちが、望むことは何も達成することはできません。誰かが望むことは達成できるでしょうけど。
以前どこかの国の作家さんが「今の世の中は理不尽な人が作り上げてきたもの」という表現をしていました。つまり、電話が無い時代に「遠くの人と話したい」と当時ではアホみたいな発想を掲げ、それを夢と言い、実現したので、今の世の中があるのです。従順な人だとこうはいきません。「遠くの人と話したい」とまで思うかもしれませんが、周りから「アホやないか?」と言われると、その意見を受け止めて、恐らく行動しなくなるでしょう。私たちが今生きているこの時代はそのような理不尽が作り上げたものです。このようにお伝えすると、理不尽に少し自信を持てるのではないでしょうか。かといって、周りの方を威圧して、迷惑がられている理不尽は恐らくこの場合の理不尽とは違うでしょうが。
習慣は夢への道
さて、ゴールを見直す必要がある、という観点ですが、自分一人でやると、壁に当たることがあります。なぜならば、普段そこまで深く考えないでしょうし、考えたとしても、なかなか自分の中にある「思考のループ」からは抜け出せないからです。そこで、「夢」という発想を用いてみましょう。よく、夢、目標、目的、ゴールなどの違いを説明して、具体的にして行動を促すようなセミナーもありますが、今回は省きます。
今現在私たちが身に付けている習慣は「夢」につながっていますか。と、まず問いかけてみます。それから、その「夢」は私たち自身になにをもたらしますか。と、問いかけて、その「夢」は私たちの周りに何をもたらしますか。と、問いかけていきましょう。さらに、出た答えに、3回「それはどうして私たちにとって大切なことなんですか」と問いかけると、良いと思います。途中で頭がパンクしそうになるのですが、せっかくなので時間をかけて、考えてみて下さい。
「死なないこと」などに辿り着くと、ちょっと違うな、「夢」という観点ではないかな、など、いろいろ出てくると思いますが、出た答えをきちんと認識しておきましょう。これらを知ることで習慣と夢がつながり、継続しやすい思考になっていきます。「本当の」理想。3ヶ月に1回は点検しておきましょう!